INTERVIEW

事業と経営にさらなる進化を。fluctの新執行役員が描く未来。

株式会社 fluct執行役員
飯田 貴正
2023年 中途入社
cross-talk

2013年に監査法人デロイトトーマツに新卒で入社後、事業会社に転職しサービス運営や経営企画を経験。Nagisa社では事業以外にも資金調達やM&Aを担当し、2023年fluctに参加。アプリグロース部統括と経営企画を兼任し、2024年7月より執行役員としてパブリッシャーグロース本部を統括。

    
Q1現在はどのようなお仕事を?
fluctの基幹事業と経営を支える
2024年7月より、株式会社fluctの執行役員を拝命し、パブリッシャーグロース本部の本部長に就任しました。fluctは、「パブリッシャー」と呼ばれる、コンテンツの発行や配信に携わる事業者をお客様としてビジネスを行っています。自社プロダクトや他社ツールを活用し、お客様が持つメディアやアプリの広告収益が最大化するようにパートナーとして伴走するのが我々のミッションであり、fluctの基幹事業です。私は本部長として事業全体を管轄しながら、お客様企業のご担当者や経営者層に対し事業拡大に向けたご提案などを行っています。
また、fluctの経営管理を担う部署も兼務しており、親会社であるCARTA HOLDINGS(以下、CARTA)と連携して、財務分析を進めているところです。これまで培ってきたファイナンスの知見を活かして、fluctがより事業に投資できるような土台を整えていきたいと思って取り組んでいます。
Q2CARTAに入社した背景は?
挑戦を軸に培ってきたキャリア
fluctには、知人を通じたリファラル採用で転職しました。これまでの経歴はプロフィールの通りですが、まず大学在学中に公認会計士の資格を取得し、新卒で監査法人に入社しました。その後、主体的に事業へ関わってみたいという気持ちが強くなり、楽天グループへ転職。楽天オークション事業や経営企画業務に従事していましたが、事業再編を機に、次のチャレンジとしてアプリ開発を主体にしているベンチャー企業(株式会社Nagisa)へジョインしました。Nagisaでは、アプリ開発、マーケティング、資金調達やM&A業務を通じて事業のグロースに携わっておりました。
Nagisaはその後、M&Aによって株式会社メディアドゥグループへ参画し、数年後MBOで独立したのですが、このタイミングが自分にとっても区切りになりました。ちょうどそのタイミングでfluctから声をかけていただき、現在に至ります。私のこれまでのキャリアや経験を活かせる土壌があること、主体的な挑戦を推奨するカルチャーがあることが入社の決め手でした。
fluctは2008年の設立以来、アドテクノロジー事業で成長を続け、安定的に利益を出しているCARTAの主要事業ですが、経営分析を強化したり事業投資を行うことで、右肩あがりにとどまらない、非連続の成長を生み出すチャンスも十分にあると考えています。私の持つ経験を活かしてfluctの次なる成長を作っていくため、日々取り組んでいます。
Q3進化に繋がった印象的なことは?
ファイナンス知見を活かし経営を強化
fluctのビジョンは「パブリッシャーの未来を、パブリッシャーと創る」です。いかにしてパブリッシャーの成長を共に実現できるパートナーとなれるか、プロダクトをブラッシュアップしたり、メンバーの育成をしたりと取り組んでいますが、経営の強化も重要な要素になります。
ありがたいことにfluctの事業規模も大きくなり、お取引先として日本の名だたる大手企業のお客様も増えてきました。こういったお客様に信頼していただき、最高のビジネスパートナーとなるためには、しっかりとした経営基盤を構築し、事業体力をつけ、私たちの企業ステージをあげていかなければなりません。
その一環として、まずは自分たちの現在地点を明確にするため、財務分析環境の改善に着手しました。CARTAのファイナンス部門とfluctが協働して、会計区分の変更と分析フローの構築を行い、投資に対して事業はどう進捗しているのか総合的に見られる土台ができたところです。ゆくゆくは、CARTAの各事業子会社にも経営分析の手法を展開していければと考えており、その一歩目を踏み出すことができたのは進化のひとつだと思います。
Q4仕事をする上でのやりがいとは?
成長が連鎖する仕組みづくり
私が仕事において実現したいビジョンのひとつに「惚れ込んだ経営者の右腕になる」というものがあります。そのためにさまざまな経験を積み、専門性を身につけてきましたが、自分が持つ手札を駆使して、fluctを成長させていくことにやりがいを感じています。
また、事業成長のために組織を強くすることも私のミッションであり、やりがいとなっています。前述の企業ステージを上げることにも繋がりますが、事業に関わる人数が増え、組織の規模が大きくなると、個人のやる気や才能だけでは成長の限界が来ると思っているんです。もちろん個の力も重要ですが、スター社員が現れてその人に引っ張ってもらうのを宝くじ的に待つのではなく、組織全体が成長していける仕組みを作りたい。
私はこれまで、専門性を持ったプロフェッショナルとして組織に貢献してきたのですが、fluctにきて初めてマネジメント職に就きました。この感覚はまるで、娘や息子ができたようで(笑)、とくに若手社員に対しては自分がそのメンバーのキャリア人生に責任を負っていると思いながら日々対峙しています。
自分が育成したメンバーがまた次の後輩を育て、その連鎖が続いていけば、人材育成のプロセスはどんどん強固になっていきます。中長期的に見ると、この成長の仕組みを組織として作っていくのが一番大きなミッションではないかと思っています。
Q5これから挑戦したいことは?
fluctを次の企業ステージへ
これまでお話したことのまとめになりますが、fluctの企業ステージを上げること。そのために、経営基盤を強化し、事業投資で非連続の成長を作り、人材の育成を仕組み化すること。
私の経験と専門性を活かして、レバレッジポイントを見極め、事業と経営を進化させていきたいと思います。