INTERVIEW

構造変化から新しい価値を生み出す。進化するリテールDXの最前線に。

株式会社デジクル 代表取締役
今井 悠介
2013年 新卒入社
cross-talk

株式会社CARTA HOLDINGS(旧VOYAGE GROUP)に入社後、グループ会社の株式会社fluctにて広告プラットフォーム事業に従事。fluct執行役員を経てグループ内異動により2018年に株式会社DIGITALIOにて新規事業開発を担当し、2021年に取締役就任(現任)。その後株式会社デジクルの立ち上げに参画し、代表取締役に就任。デジクルではLINEなどデジタルを活用したサービス提供を通じて小売業のDX支援を推進。

    
Q1現在はどのようなお仕事を?
日本のリテール業界に進化を生み出す
株式会社CARTA HOLDINGS(以下、CARTA)の事業子会社、株式会社デジクルの代表取締役を務めています。デジクルはリテール(小売)業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、小売業界のビジネスモデル革新を目指す会社です。また、株式会社DIGITALIOの取締役も兼務しており、CARTAの各事業子会社におけるリテール領域の戦略立案、遂行にも関わっています。さらに、DIGITALIO内で運営している「Remone(リモネ)」という給与前払いサービスの事業責任者として、顧客獲得から導入、運営までを担っています。
私の役割や所属は多岐に渡りますが、CARTA全社、そして日本のリテール市場を視野に置いています。日々優秀なメンバーたちと顧客価値の創造に向き合いながら、中長期的な視点で、業界や市場全体の未来を見据えて戦略を考え、実行することが私のミッションです。
リテールDX事業はCARTAの注力領域のひとつです。私たちの事業からリテール業界の進化を生み出し、社会を変えることを目指して取り組んでいます。
Q2CARTAに入社した背景は?
不確実でカオスな場所で、すごい事業を作る
2013年の新卒社員としてVOYAGE GROUP(現CARTA)に入社しました。私は大学院で学んだあとに就職しているのですが、学部生のときに一度就職活動をしてみたんです。同期は商社や外資系コンサル会社、金融機関などを志望していましたが、私はなかなかピンと来る業界が見つからず就活を中断。ちょうどそのとき、渋谷のITベンチャー企業の社長と話す機会があり、IT業界に強く興味を持つようになり、実際にインターンとして働いてみました。
大学院に進学して学びながらIT業界について調べていたところ、同じ研究室の先輩が内定者アルバイトとして働いていたVOYAGE GROUPを知り、紹介してもらいました。当時のVOYAGE GROUPは、事業開発会社として全国各地の大学とコラボレーションをして新規事業を立ち上げる取り組みをしており、私の大学があった京都にも事業所を構えていたので、そこでインターン生として働かせてもらうことになりました。
私の世代は学生起業家が多い世代でもあって、自分も漠然と起業を考えてはいたのですが、インターンを通して出会ったVOYAGE GROUPの先輩たちの人柄や生き方に惹かれて一緒に働いてみたいと思い、入社を決めました。当時のVOYAGE GROUPは、サイバーエージェントのグループ会社として独自の事業を開発・運営する会社で、働いている人たちはベンチャーマインドを持って事業の創出に全力で取り組む面白い人たちばかりでした。不確実でカオスなフェーズではありましたが、この会社に入って自分がすごい事業を作りたいと思ったんです。
Q3進化に繋がった印象的なことは?
出来事や出会いが繋がった先にある現在
これまでのキャリアを振り返ってみると、いくつもの出来事や出会いが積み重なって今に繋がっているという感覚があります。リテールDX事業の立ち上げは株式会社バリューデザインとのジョイントベンチャーという形でスタートしていますが、別の事業で生まれた繋がりがキッカケでした。また、LINEに注力した今のサービス形態に進化するなかでも、多くのご縁が業務提携や採用などに活きてきています。
新しい領域で挑戦するには、これまでのやり方や常識に囚われない発想や行動力が大切ですが、この考え方もまた、これまで出会った起業家仲間から大いに刺激をもらっている部分だと思います。限界を決めずにどこまでやり切れるか、発想を広げられるかを常に自分に問いながら事業運営に向き合っています。
然るべきタイミングでの人との繋がりや出会いが、私のこれまでの進化の推進力になっているのだと思います。
Q4仕事をする上でのやりがいとは?
社会にとって意義のある仕事に取り組む
コロナウイルスのパンデミックによって、あらゆる面で消費者の購買行動が変わり、小売業界は大きな変革を迫られました。変革の鍵は、DXです。私たちの事業は、この小売業界DXの最前線に直接携わることができる。地元のスーパーやドラッグストアのサービスを自分たちが作って、それを家族や友人に使ってもらえるという、非常に手触り感のある事業でもあります。消費者体験の向上によって生活を豊かにし、小売業界のDXを通じた社会全体の進化を自分たちが作っているんだと実感できることが、大きなやりがいになっています。
また、この視点を一緒に働くメンバーも同じ熱量を持てていることも喜びのひとつです。普段から、自分たちの仕事が社会にとって意義のある仕事だねと語り合いますし、「社会を前進させたい」と言って入社してくれるメンバーもいます。彼ら、彼女らが自分ごととしてリテール業界の企業や生活者の困りごとをどうにか改善したいと心から思って働いてくれることが嬉しいですし、その環境を作るのが私のやりがいにもなっています。一緒に働く仲間にとって、デジクルでのキャリアが人生のなかで意味のある時間だと思ってもらいたいですね。
Q5これから挑戦したいことは?
大きな構造変化に関わり、作り上げていく
人口減少や高齢化が進むことで、市場は縮小し、労働力不足によってビジネス構造は大きく変わりました。この時代背景をチャンスに変えて、社会をよりよく進化させていきたいと考えています。
通信手段が電話・FAXからメールやLINEに変わっていったように、小売業界にも大きな構造変化が起きている、今がまさに時代の変わり目です。
チラシやポイントカード、顧客情報の管理はもちろん、売り場の体験やオペレーションもどんどんデジタル化されていく。そこに、私たちデジクルやCARTAがどのように関わり、作り上げていけるのか。これまで培ってきた知見と繋がり、そして仲間たちの力を活かして成し遂げていきたいと思います。これが私たちの大きな挑戦です。