INTERVIEW

デザイン思考で事業を推進する。DIGITALIO取締役CDOのビジョンとは。

株式会社DIGITALIO 取締役CDO
榮 志乃
2015年 中途入社
cross-talk

ECサイトデザイナーを経て、2015年WEBデザイナーとして入社。新規事業「カジタク」立ち上げ・ディレクターを経て、2019年より販促DX事業本部の統括PMを担当し、2021年よりDIGITALIO(旧VOYAGE MARKETING)取締役CDOに就任。

    
Q1現在はどのようなお仕事を?
サービスデザインを軸としたサービス開発
株式会社DIGITALIOのチーフデザインオフィサー(CDO)として、自社のブランディングや各サービスのデザインディレクションを担当しています。DIGITALIOは、ECナビやPeXといったポイントサービスをはじめとして、コトバンク(小学館と協業)、ANAマイレージモール(ANAと協業)など、さまざまなサービスを開発してきた、「サービスデザインカンパニー」です。
サービス開発において、DIGITALIOでは「サービスデザイン」の手法を積極的に活用しています。サービスに関わるすべての人(クライアントから運用メンバーまで)のニーズや行動を深く理解し、それに基づいてサービス全体の体験をデザインするのがサービスデザインです。単に機能を作るだけでなく、サービスブループリント(サービス提供プロセスにおけるユーザーとサービス提供者双方の体験を可視化するツール)なども活用し、サービスの価値を利用者に確実に届けられるよう設計しています。私のミッションは、このサービスデザインの考え方を全社員に浸透させ、事業推進に活かしていくことです。
その成果のひとつが、デジタルギフトサービス「デジコ」です。私はプロダクトマネージャーとして、エンジニアやデザイナー、ビジネスメンバーと連携しながら、顧客ニーズを形にする過程で、サービスデザインの手法を活用しています。
Q2CARTAに入社した背景は?
デザインを使って事業課題をどう解決するか
DIGITALIO(当時VOYAGE MARKETING)に入社する前から、サービスの企画や設計段階からより深く関わりたいという思いを持っていました。それができる会社を探していたときに「ぜひ、うちの会社でやってほしい」と声をかけていただき、DIGITALIOにWEBデザイナーとして入社しました。
DIGITALIOやCARTAのほかの事業部で働くデザイナーは、求められたバナーやLP(ランディングページ)をただ制作していればいいわけではなく、リリース後の効果測定結果や事業貢献度の軸で評価される環境にあります。どういう理由でこのデザインをしたのか意図を伝えていく過程で、言語化する力が磨かれました。
さらに、意図を持ってデザインするには、この制作物やサービスにおいて何を実現しなければいけないのか、課題となっているのは何なのかということを、ディレクターや営業担当とも綿密にすり合わせる必要があります。この経験を通して、デザインという手段を使って課題をどう解決するかを軸に事業を推進する力が身につきました。これは、DIGITALIOが掲げる「デジタル×サービスデザイン」というコミットメントと深く結びついています。
Q3進化に繋がった印象的なことは?
利用者視点で考える、サービス作りの根幹
既存のデジタルギフトサービスをリニューアルし、デジコを立ち上げたことですね。私がデジコプロジェクトに参画する前、外部パートナーとの共同事業に携わっていたのですが、先方の状況が変わってしまったことにより、事業撤退することになったんです。これからどんどん伸ばしていこうというフェーズでの出来事で、やりがいもあっただけに非常に残念でした。
ですが、この経験を通して、改めて多くのステークホルダーがいてサービスが成り立っているのだと実感でき、デジコの立ち上げに臨むことができました。少人数のプロジェクトかつローンチ日が決まっていないこともあり、「既存のルールに縛られることなく、どの立場の人も使いやすいサービスにしよう」と、前向きに立ち上げのプロセスを進めることができたと思います。お客様企業とその先のユーザー、そしてサービスを提供する自分たち全員が使いやすく満足する機能や運用フローを一つひとつを形にしていきました。
結果として、デジコは順調に利用企業数を伸ばし、自分自身の成長にも繋がったプロジェクトになりました。私にとって初めて携わるBtoBサービスでしたが、利用者にとって良いものを提供するというサービス作りの根幹は、BtoBでもBtoCでも一緒なのだと知る機会にもなり、改めて私はサービス開発、そして継続的にサービスを育てていくこと好きなのだと実感しましたね。
Q4仕事をする上でのやりがいとは?
自分たちで作って育てていく
自分たちでサービスを作って、それを育てていけることが一番のやりがいだと感じています。職種に関係なく全員でサービスを改善し、成長させていくマインドが組織のなかに根付いてきており、デザイン思考が着実に浸透していることも嬉しいです。
また私は取締役としてDIGITALIO全体の組織運営にも携わっていますので、所属するメンバーの成長が垣間見えた瞬間もテンションがあがりますね。半期に一度の全社表彰式で受賞するような場面ももちろんですが、その人の視点が広がったり、視座が高くなったのをふとした発言や仕事のアウトプットを通して感じられると、このプロジェクトにアサインしてよかったなと自分のことも褒めたくなります(笑)。
携わる全員が納得して前に進むために環境を整えるのが私の役割です。目指したい未来や理想の状態に向かうためのプロセスをデザインしながら、情熱を持って取り組んでいきたいですね。
Q5これから挑戦したいことは?
次のチャレンジを作り出す
私の挑戦は、サービスと組織の両方を成長させることです。私はこれまで、たくさんチャレンジの機会をもらって成長することができました。ですので、次はDIGITALIOのメンバーにもどんどんチャレンジできる環境を作っていきたいです。メンバーが活きる場所を作るのは、本当に私たち経営陣の仕事だなと思っています。そのためにDIGITALIOの本領であるサービス開発に引き続き取り組んでいきます。
ビジネスを考え、サービス開発を通してグロースさせていくことが私はなにより好きなんです。やりたいことはまだまだたくさんありますね!組織の全員が事業とサービスの成長を考える文化を根付かせていきながら、私自身も楽しんで挑戦していきたいです。