INTERVIEW

広告で支えるメディアの未来。信念を貫き進化を導くリーダーシップ。

株式会社CARTA COMMUNICATIONS
吉越 一生
2012年 中途入社
cross-talk

2009年、アドネットワークを運営する会社に新卒で入社。2012年にCCIへ転職し、国内大手プラットフォーマーの担当として、電通への出向などを経験しながら、メディア部門にてプロダクトセールスや商品企画などを行う。2019年からは営業部門に異動。広告代理店との協業推進をミッションとして担う。2024年1月よりメディア部門に戻り、ディビジョン・マネージャーとして現職に。

 
Q1現在はどのようなお仕事を?
約5年ぶりのメディア部門復帰
2024年1月から、株式会社CARTA COMMUNICATIONS(以下、CCI)の第2メディアビジネス・ディビジョンのディビジョン・マネージャーを務めています。CCIはデジタルマーケティング事業を生業とする会社で、広告主(クライアント)、広告代理店、メディア、プラットフォーマー(PF)など、多岐にわたるお客様とビジネスを展開しています。私の所属するメディア・ソリューション領域は、1,500を超えるメディアやPFとパートナーシップを組み、クライアントの商品やサービスを生活者に届けるための最適なソリューションを提案・開発しています。私のミッションは、担当するメディアやPFの売上を最大化することで、これを達成するために、戦略立案、組織運営、パートナーとの関係構築などを行っています。
CCIに入社してから初めの数年間はメディア担当を務め、その後5年間はメディア部門から離れ、クライアントや広告代理店を担当する営業部門に移りました。今年(2024年)の1月から再びメディア部門に戻ってきたかたちになります。CCIに入社してから現在までの間に、運用型広告が主流となり、GoogleやMetaなどの外資系大手PFの影響力が増大するなど、デジタル広告市場は目まぐるしく変化してきました。現在、私が担当している第2メディアビジネス・ディビジョンでは、新聞・雑誌などのコンテンツメディアや、キュレーションメディア、ABEMAやSpotify、Pinterestなどの新興メディアを含む、多くのメディアとPFを取り扱っています。そのため、異動後は新たな情報をインプットすることからのスタートとなりました。
私たちは日々、クライアントや広告代理店、そしてメディアやPFに対して、CCIが介在することで提供できる価値を最大化するように努力しています。
Q2CARTAに入社した背景は?
メディアに向き合う真摯な姿勢
新卒でアドネットワーク事業を行う会社に入社し、営業を担当していました。当時の営業先のひとつが電通だったのですが、そこにCCIの方々が出向されていたんです。現在でも1,500を超えるメディアやPFとのお付き合いがある通り、CCIは1996年の創業以来、デジタルメディアの取り扱いにおいて業界をリードしていた存在でしたので、メディアに対する向き合い方や考え方が非常に真摯といいますか、どうしたらメディアが広告ビジネスで成長できるかを真剣に考えている会社だと感じました。その姿勢に深く共感したのを覚えています。
というのも、メディアのコンテンツ、サービスづくりを支える広告ビジネスに興味を持ったことが、私がデジタルマーケティング業界を志すきっかけだったからです。今では当たり前のものですが、私がインターネットに初めて出会ったとき、無料でさまざまなコンテンツを楽しめたり、調べ物が自由にできることに大きな衝撃を受けました。なぜこれほど素晴らしいコンテンツやサービスが無料なのかを考えたとき、広告ビジネスが支えていることに気づいたんです。メディアが提供するコンテンツやサービスにユーザーが集まり、そこにクライアントが広告を出稿してユーザーに伝えたいことを届ける。その広告収益がメディアに還元され、またより良いコンテンツやサービスに発展しユーザーを集めていく。このサイクルに自分も参加したいなと思いました。
その後、勤務先の状況が変化し、一社目を退職することになりましたが、当時からお付き合いがあり、価値観にも共感していたCCIの方に声をかけていただき、転職することになりました。転職後は私自身も電通へ出向したり、国内大手のプラットフォーマーのメディア担当などを経験しました。
Q3進化に繋がった印象的なことは?
部門を横断したコミュニケーションデザインを
メディア部門と営業部門の両方を経験したことが、私の進化のきっかけとなりました。
CCIは非常に多くのお客様とお付き合いがありますので、向き合うお客様ごとに部門をわけています。おおまかに説明すると、クライアントや広告代理店を担当するのが営業部門、メディアやPFを担当するのがメディア部門です。
営業部門はクライアントの課題を解決するために広告代理店と連携し、適切なメディアやソリューションを選択して提案を行っていきます。一方、メディア部門は新たなメディアと提携したり、メディアやPFの強みを発掘し、どう活用したらよいかという課題解決に向けた戦略設計やソリューション開発を担当します。両部門は連携をしながら、最終的にはクライアントの課題を解決することを目指して業務を進めています。しかし、それぞれの部門には数百名のメンバーが在籍しており、デジタルマーケティングの世界では日々さまざまなことがアップデートされるため、どうしても情報が分断してしまったり、連携が限定的になってしまうことが起こります。また両部門ともに、日々大量の案件を扱っているため、お互いの状況を理解したり、情報を取りに行く余裕がなくなってしまうこともあります。
それぞれに向き合うお客様に価値を提供するためには、両部門の連携を効果的に行うことが不可欠です。この課題に対処するために、営業部門のマネージャー時代には、メディア部門との交流を促進する活動を行ったり、オフィスの配置を工夫したりなどをして、サイロ化の解消に努め、スピーディに連携ができるよう努力していました。
私は両部門を経験したからこそ、この課題に気づくことができたのだと思います。大きな組織だからこそ、情報伝達やコミュニケーションをデザインしなければならないと気づいた出来事でした。
Q4仕事をする上でのやりがいとは?
人生の3分の1を費やす仕事の時間をどう過ごすか
私が仕事に対して感じるやりがいは、目標達成のための施策を考え、実行することです。年次や役職が上がるにつれて、「やらねばならない」という使命感が強まってきました。自分を育ててくれたCCI、そしてCARTAに貢献するために、現在担当している組織を運営し、結果として目標を達成することが私の使命となっています。
私の仕事観として、人生の3分の1以上を占める仕事の時間を辛いものにしたくないという考えがあります。私自身がそう考えているだけでなく、メンバーと1on1(1対1の面談)をするときも同じことを話しています。ですので、ディビジョン・マネージャーとして、会社の方針や環境を整え、みんなが働きやすく、やりがいを感じられる組織を作りたいと思っています。メンバーが幸せに働き、その成果として会社がより良く、大きくなることを目指しています。この考えは、30人規模のメンバーを持つようになった頃から強くなりました。
現在は約100名の組織を統括し、影響範囲も広げることができています。もともとマネジメント職を目指していたこともあり、現在の立場はありがたいと感じています。任せていただいた以上、その期待に応え、これからも貢献の幅を広げていきたいです。
Q5これから挑戦したいことは?
互いに尊重し、意見を言い合える組織
第2メディアビジネス・ディビジョンは、担当するメディア、PFのことだけでなく、広告業界への幅広い知識を持ち、デジタル広告の新しい動向に対応できる組織を目指しています。
そして最終的には、「この組織で働きたい」「一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるような、仕事内容も働く仲間たちも、どちらも魅力的な組織にしたいと考えています。そのために、メンバーが互いに尊重し合い、遠慮せずに意見を言い合える環境を整え、組織の活性化を図ることが、私のディビジョン・マネージャーとしての挑戦です。